2022年4月20日 (仮訳)韓国の湿地林に産した新種の地衣Psoroglaena humidosilvaeおよびPsoroglaena属の検索表 Lee, BG. & Hur, J-S. 2022. A New Lichenized Fungus, Psoroglaena humidosilvae, from a Forested Wetland of Korea, with a Taxonomic Key to the Species of Psoroglaena. Journal of Fungi. Avaialble at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/4/392/htm [Accessed April 20, 2022] 【R3-09435】2022/4/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国の湿地林においてコウライヤナギの樹皮に発生した痂状地衣の一種を検討し、Psoroglaena humidosilvaeとして新種記載した。 本種は地衣体に局所的に微細な突起を有し、被子器が球形で、子嚢胞子に通常3隔壁を有することなどで特徴づけられた。 Psoroglaena属全種を含む検索表を作成した。 韓国忠清北道鎮川郡栢谷面 (新種) Psoroglaena humidosilvae B.G. Lee 語源…湿地林の 【よく似た種との区別】 Psoroglaena abscondita 樹皮生地衣である 被子器の直径の範囲が重なる 被子器の断面が球形 子嚢胞子の隔壁数が1-3 mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なりヤナギ属ではなくニワトコ属、ビャクシン属樹木などに生じる 本種と異なり地衣体が”leprose”で突起を欠く 本種と異なり被子器が淡黄色ではなく淡褐色 本種より果殻の幅が狭い 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が隔壁部分で通常狭窄しないか1隔壁のもので僅かに狭窄するのではなく狭窄しない mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psoroglaena chirisanensis 韓国に分布する 樹皮生地衣である 被子器の直径の範囲が重なる 子嚢胞子の隔壁数が(1-)3 本種と異なりヤナギ属ではなくハリエンジュ属樹木などに生じる 本種と異なり地衣体に突起を欠く 本種と異なり被子器が淡黄色ではなく淡黄色~淡黄褐色 本種より果殻の幅が広い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が隔壁部分で通常狭窄しないか1隔壁のもので僅かに狭窄するのではなく顕著に狭窄する Psoroglaena stigonemoides 同じヤナギ属樹木に生じる 樹皮生地衣である 地衣体に突起を有する 子嚢胞子に横隔壁のみを有する ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なりニワトコ属、カエデ属、コナラ属、ニレ属樹木の樹皮やコケ、葉に生じることが知られている 本種と異なり地衣体が平滑~小粒状で局所的に微細な突起状なのではなく微細な樹状で豊富な突起を有する 本種より被子器の直径が大きい 本種と異なり被子器が淡黄色ではなく淡褐色 本種より果殻の幅が広い 本種と異なり被子器が球形ではなく卵状~倒洋梨形 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の最大幅が狭い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が隔壁部分で通常狭窄しないか1隔壁のもので僅かに狭窄するのではなく僅かに狭窄する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(1-)3ではなく3-4(-5) ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psoroglaena gangwondoensis 韓国に分布する 樹皮生地衣である 本種と異なりヤナギ属ではなくハリエンジュ属樹木などに生じる 本種と異なり地衣体に突起を欠く 本種と異なり被子器が淡黄色ではなく類白色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Psoroglaena sunchonensis 韓国に分布する 同じヤナギ属樹木に生じる 樹皮生地衣である 地衣体に微細な突起を有する 被子器を有する 本種と異なりコウライヤナギではなくSalix albaなどに生じる 本種と異なり子嚢胞子に横隔壁のみを有するのではなく(類)石垣状